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お友達のあくとさんから、お見舞い兄弟小説貰ったよ(≧∇≦)/

朱璃ちゃんから貰った兄弟の絵に、まだボーッと惚けているさゆです!!



お久しぶりですね!
最近寒くなってきましたが、みなさん風邪ひいていませんか?

私は、風邪はひいていないものの、まだ体の痛みはとれず…(´;ω;`)

いつまでこんなに痛いのかなぁ…と思っています。

そんな私ですが、何とか20連勤本日で終了しましたヽ(*´∀`)ノ

年内は30日までお仕事ですが、頑張って行きたいと思います!!

事故にあった私を労わり、励ましてくれたお友達の中に、あくとさんがいました!

あくとさんから、お見舞いに小説をプレゼントしてくれるってメールを頂き

凄く凄く楽しみにお待ちしておりましたら…

昨日、お待ちかねの小説が私の手元にやって参りました(//∇//)

あくとさん!!!!!ありがとう!!!!!!!!

リクエストにこたえてくれるってことで、勿論兄弟のお話をお願い致しまして(/ω\*)

あああああああああ、(*≧∀≦*)嬉しいなあ…

先に感想を書かせてもらいたいところですが、やはり…

まずは、その小説をここに掲載させて貰って…

そのあと、私の感想文を…ぜひぜひ////////////

あくとさんからの愛をひしひしと感じて…ジーンと来て…

たくさんの人に読んで欲しくなりました。

それでは、お楽しみ下さいv


**********




~近付く為に離れるのです~



反抗期、という言葉を溜息と共に飲み込む。
最近、弟のサスケとの距離が遠いのだ。
おはようと挨拶しても「ああ」と素っ気なく、視線もろくに合わさない。同じ家に住んでいるというだけで、まるで他人のように余所余所かった。
一昨日なんて「勉強はどうだ」と尋ねただけで、キッと目を釣り上げて「アンタには関係ねえだろ!」と大声を上げられた。
アンタ呼ばわりされて流石のイタチも少々凹んだ。しかしそのまま高校へ。
注意力が欠けていたのだろう。凄いスピードでやってきた車と、曲がり角で衝突した。その結果、左腕を骨折して病院にお世話になっている次第だ。
ガッチリとギプスで固定された腕を見下ろし、イタチは短く息を吐いた。
命に関わる怪我ではない。
医者からは一週間も経てばあとは自宅療養ないし、患部を保護しながら通学も出来るだろうと言われた。
痛みも思ったほどではなかった。
だが何が辛いって、サスケが見舞いに来ない。
(……嫌われるような事をしただろうか)
確かに、家では上手くいっていなかった。
しかし入院ともなれば、顔を見せてくれるだろうと思っていた。
(男の子は難しいな…)
自分も間違いなく同性なのは棚に上げてイタチは真剣に悩んでいる。
(…サスケが何を考えているのか分からない…)
イタチとは反抗期のタイプが違っていた。
両親に対して「そんな事をして意味があるんですか」「オレに構わないで下さい」と思いはしたが、その感情は内側に留めていた。無口で不愛想なのはその時に始まった事ではなかったから、表向きは普段と変わらなかったと思う。静かな反抗―――といったところだったろう。
一方のサスケは荒々しい。
何かにつけてイライラしており、親兄弟の言葉に耳を貸さない。代わりに部活や友達と遊ぶ事に時間を裂くようになり、日が暮れても帰って来ず、家にいる時も殆ど自分の部屋から出て来ないのだ。壁や物をに当たったりする事も屡々だった。
(……自然に終わるものなのだろうか)
元の可愛いサスケにいつ戻るのだろうか。
母ミコトは「あなたの時に比べれば可愛い反抗よ」と言うが、残念ながらその楽観さはイタチには受け継がれていない。
毎日が心配で心配で、その手の文献をもとめて本屋に通い詰めている。
ベッドサイドの消灯台に積まれた本の一冊に、手を伸ばそうとした時だった。


つかつかつかつか …ガラッ!


急いでいるような足音が近付いて来たかと思うと、一瞬間が空いて、勢い良くドアが開いた。
四人部屋の住人の視線が一斉に入り口に注がれる。
奥の窓際のベッドにいたイタチからも、面会者の顔がはっきりみえた。

「サスケ」

夕陽の逆光の中、ぶすっと口を引き結んでいる。
学校帰りなのかブレザー姿で、右手はポケットに突っ込まれていた。
「来てくれたのか」
3日ぶりに見る姿に心が躍らないわけがない。
しかしサスケの表情は硬い。ベッドに半身を起こしたイタチの元まで来ると、無言で包みを突き出した。
蜜柑色の風呂敷に包まれた、たぶん長方形のひらべったい箱だ。
「…これは?」
サスケは答えず、眉間に皺を寄せたまま包みを近付ける。
「母さんからか?」
「―――」
なかなか受け取らないイタチに、サスケがイラっとしたのが分かった。
イタチの胸に包みを押し付け、パッと手を離した。膝に落下しそうになる包みを慌てて受け取る。大きさの割にしっかりとした重みが響いた。
すかさず踵を返そうとするサスケを、イタチは呼び止めた。
「待て、サスケ」
慎重さを声に乗せれば、サスケはやっとイタチの目を見た。
マフラーの巻かれた首が、だけど鼻の頭や耳は赤い。彼が晒された冷気が伝わるようだった。

「風邪はひいていないか?」

サスケの眉がキッとつり上がった。

「うるせえよ!アンタが言うな!!!!」

夕陽に染まった窓ガラスが、震えたかと思った。
癇癪玉のような大声をあげたサスケは、すぐにハッとした表情になった。そのまま走り去ってしまう。
止める暇もなかったのではない、言葉が見付からなかった。
「……サスケ」
あれほど怒りを爆発させた弟を、イタチははじめて見た。
驚いている同室者に謝罪しながらも、頭の中は弟のことでいっぱいだった。
あんなに怒るなんて何かあったに違いない。
反抗期では片付けられない何かが。

―――弟のことは誰より理解している。

そう思っていた自分が愚かしい。
中学生は多感な時期だ。軽く見過ぎていた。
これまで避けられるばかりだったが、一度腰を据えて話をしなければならないだろう。
左腕に巻かれたギプスを剥ぎ取りたくなるが、焦っても仕方がない。とりあえず包みの中身を確認する事にした。
結び目はきつく、怪我をしたのが利き手でなくて良かったと思う。少々苦労したが包みを解くと、予想通り化粧箱が出てきた。その包装紙には見覚えがある。…というより良く知っていた。

『甘味屋うずまき』

木ノ葉市ではちょっと名の知れた和菓子屋で、今は四代目が夫婦で営んでいる。
柔和な笑顔を絶やさない店主の名前をミナト、その妻で燃えるような赤毛が特徴的な女性をクシナといった。見た目が恐ろしく若く(どちらも20代にしか見えない)、イタチがそこの店を知ってから10年は経つが全く変化がない。いつも「いらっしゃい」と迎えてくれる笑顔も変わらない。街の騒がしさから離れて、店の中で頂くお茶の味は格別だった。そしてその安らぎの時間を引き立ててくれるのが、甘密たっぷりのみたらし団子。イタチのお気に入りだ。
サスケから受け取った箱を開けると、何とそのみたらし団子が詰まっているではないか。
(……オレの為に買いに行ってくれたのか?)
なら嬉しいと思う。
しかし、イタチと違ってサスケは甘い物が嫌いだ。
おやつの菓子パンでさえ苦虫を潰したような顔をしていたから、わざわざ買いに連れて行くような事はしていない。ましてや家から距離のあるその甘味処を教えた事はなかった。
(どこで知ったんだ…?)
甘い香りが鼻腔をくすぐる。
数えてみると12本も入っていた。

 ブー ブー ブー …

携帯電話のバイブが鳴った。
カバンの中に仕舞っていたそれを、何となく取り上げる。画面に表示されたのは『甘味処うずまき』の番号だった。タイミングが良すぎるのに少々面食らいつつも、病室から出て通話ボタンを押した。
ミナトさんかクシナさんだろう。新作が出来たとかそういう情報をくれるのは珍しくない。
だが、電話口から聞こえたのは予想より高い声だった。

『もしもし。サスケの兄ちゃん?』

少年のような声は、明るく弾んでいる。
サスケという言葉に反応するものの、聞いたことのない声だ。
「……誰だ?」
『えっ!ひどいってばよ。忘れてる?オレってばナルト!いつもウチの店をご贔屓にして頂いてありがとうございますってばよ!』
(ウチの店…?)
あっと気付くよりも、少年が喋る方が早かった。
『父ちゃんと母ちゃんが兄ちゃんに宜しくって!今は出掛けてていねーから、オレが店番してるんだってばよ。今日は兄ちゃんがぜってー来る日だからって言われてたのに来ないしさ、どうしたんだろーって思ってたらサスケが来て驚いたってばよ!』
おぼろげな記憶を掘り出す。
ミナト譲りの金髪碧眼で、だけど雰囲気はクシナに瓜二つの悪戯っ子だった。
人懐っこい性格で、店に出てきては客に遊んでもらっていた。取っつきにくい子どもだったイタチ(自覚はある)にもナルトは近寄って来て、何かをして遊んだ記憶はないのだが妙に懐かれた。
最後に会った記憶は彼が小学生くらいの時だったか。
野球のバットをかつぎ泥んこ姿で店に現れた。その手でショーケースを触ろうとして、クシナに「お風呂入って来なさいってばね!」とこっぴどく怒られていた。
「もう何年生になる?」
『ガキ扱いしてる?いっとくけどもう中学生だってばよ』
「声変わりしたんだな。気付かなかった」
『そう!オレってばもうガキじゃねーの』
声だけで唇を尖らせている姿がイメージできておかしかった。
性格はだいぶ違うが、こういうところはサスケと似ていると思う。ああ、そうだ。確かサスケと同じ学校に合格したとクシナさんが言っていた。小学校は校区が違ったが、中学は自由に選ぶ事ができる。
「サスケとは友達なのか?」
ん~とナルトが唸る。
『あいつムカつく事ばかり言ってくるし、ケンカばっかだし、…でもよく一緒にメシ食ってるってばよ』
そうか、とイタチは笑う。
サスケは学校の事を家では喋らないから、何だか新鮮な気分だ。
「…それで。サスケが店に行ったのか?」
『あっそうそう。その前にオレの話聞いてくれる?アイツってばさ、この3日間くらいスッゲー不機嫌で、ふでばこ忘れたから貸してって頼んだだけでガンくれるんだぜ?!もとからあんな奴だったけどさ、所構わずっていうかハリケーン並?昨日なんてオレ、アイツのせいで余所の学校のケンカに巻き込まれたんだぜ。もう、大・迷・惑!!』
一気に捲し立てるナルトの感情は、ちっぽけな電話口だけでは間に合わない。
「すまない。弟が迷惑をかけたな」
『…あ。兄ちゃんが謝る事じゃないってばよ。サスケとは最初からそんな感じだからね今更殴り合いの一つや二つ大したことねーしさ。……悪い奴じゃねーし』
その言葉にほっとする。
感情を表現するのが下手なサスケは、非常に誤解されやすい。小学生の頃からそうだった。
だからナルトのように裏表のない友達が出来たのが嬉しく思う。
本当に嫌っていたら、一緒に弁当を食べたりしないだろう。
『……でも』
ナルトが突然静かになった。

『アイツが荒れてる理由。――――兄ちゃんだと思う』

打って変わって重々しくなった声音が、イタチの胸に沈んだ。一呼吸をするのがとてつもなく重い。
「……そうか。そんなにオレは嫌われているのか」
予想していた事だ。
落ち込むなと自分に言い聞かせる。
『そうじゃなくって!!』
ナルトの声が耳朶を打った。
『逆だってばよ!アイツさ、オレの前じゃ兄ちゃんの自慢ばかりするんだぜ』
「は…?」
『兄貴は勉強もスポーツもできたーとか、兄貴ならこうする~ーとか。ブラコン!ってい言ってったらアイツ何て言ったと思う?スカした顔で“悪いか”の一言!!!』
「………」
『あれ?兄ちゃん、聞こえてる?もしもーし』
予想外の内容に、頭がついてこない。
『もしもし?あれ?電波わるいかな』
『…聞こえてる』
何とか声を絞り出したイタチの心境など気付かない様子で、ナルトはテンション高いまま話し始めた。



■□■□■ 1時間前 ■□■□■□



ナルトが店番をしていると、自動ドアが開いた。
「いらっしゃ…――サスケェ!?」
入って来た客に目を丸くした。
相手もきっと同じ顔をしていたと思う。
「何でお前がここにいる」
「ここオレん家だってばよ。お前こそ何でここに…」
気まずい空気が流れた。
学校では知った仲だが、バイトと客として接するのはまた気持ちが違う。
(何でこいつから菓子を買わなきゃならない!?)
(何でこいつが来るんだよ!営業スマイルしちまったオレ消してええ!!)
くそくそッ、ふざけんな。
サスケは舌打ちをして、店内を居心地悪く見回している。足元がソワソワしている。そうだ、そのまま帰れ、と思わず念じるナルトだったが、ふと彼の手に握られた包装紙が目に入った。
「そ、それ!」
上品な黒茶色の下地に、狐をモチーフにした模様が描かれてた、ウチの店の包装紙だ。
一店舗だけなので間違いない。前にもコイツは来た事があるのだ。…けど記憶にない。そこで、うちはという珍しい名字を思い出した。常連客と繋がる。

「お前の兄ちゃんって、もしかしてイタチ!?」

ビシィと指差した瞬間、サスケの目が座った。
「兄貴を呼び捨てにするな!!」
「マジかよ!兄ちゃん良く来てるぜ、そこの席に座って団子食べてる」
「人の話を聞け!兄ちゃんとも呼ぶな!」
ムキになるサスケに、ナルトは心の中で驚いた。
クールなサスケが、自分から食って掛かるのは初めて見る。
(そーいや、ここんとこ自分で兄ちゃんの話しねーな…)
ここのところ不機嫌なのは、もしかするとイタチが絡んでいるのではないか。
「買い物、兄ちゃんに頼まれたのか?」
沈黙が落ちた。
ショーケースを見ているのか、顔を伏せたのか、たぶん後者だろう。

「………兄貴は入院してる」
ぼそりとサスケが漏らした声は、思いの外大きく響いた。
「えっ??」
「怪我をした。車に当てられたらしい」
「い、いいいつ!?だって先週ウチに来たって父ちゃん言ってたってばよ!!」
車と衝突なんて大事故だ。
救急車と警察車のサイレンが頭の中でワンワンとなる。サスケが落ち着いていなければ、即座に店を飛び出していただろう。何たって小さい頃はよく遊んで貰っていた相手だ。
「うるせえ騒ぐな。一昨日だ。大した怪我じゃない…らしい」
「らしい?………えっ。もしかしてサスケ、お見舞い行ってねーの?」
「………」
サスケの沈黙はたいていイエスだ。
「……ちょ、何があったんだよ。お前あんだけ兄ちゃん兄ちゃん言ってたのに…」
サスケとは4月に知り合ったばかりだが、彼から兄という存在を抜いたら何が残るのかというくらい、兄のことを慕っていた。ブラコンだなという嫌味も、嫌味と感じていなかったようだ。
「……お前には関係ない」
「関係なくねーよ。ウチの常連さんだし、母ちゃん達も心配するってばよ。なあ、どこの病院に入院してんの?」
「…つべこべ言わずに団子よこせ」
サスケの態度に苛ついたが、ショーケースを指差す客には逆らえない。
「……見舞いか?」
ナルトは手袋を嵌めた。
数種類の団子が陳列されている。
「………」
「………」
サスケは視線を往復させるだけで、なかなか注文しない。
じれったい。
もしかしてイタチの好みを知らないのだろうか。
「オレ、兄ちゃんの好きなの知ってるってばよ」
親切半分、嫌味半分だ。
その途端、ショーケースを越えて腕が伸びて来た。逃げる間もなくガッと胸ぐらを掴まれる。

「だまれ!兄さんの事はオレが一番知っている!!!」

黒い目をあらん限りに見開いて、サスケは。
「っ…」
感情に色が付くなら、真っ白なんだろうと思った。
ただ怒っているのではない、我を忘れたようなそれにナルトは圧倒された。
(……なんだよ)
一呼吸して、サスケの腕を掴み返す。
離せと視線で伝えれば、サスケの目にも冷静さが戻る。手が解かれた。
「…悪ィ」
「そんなに心配なら、何でさっさと見舞い行かねーんだよ」
弾みで落ちてしまった黒茶色のキャップを拾う。
被り直しながらちらっと見れば、サスケは暗い表情をしていた。ここまで感情の起伏が激しいのはどうかと思う。馬鹿にするわけじゃないが、生理中の女子か!と言いたくなる。
「……それくれ」
「わかった」
サスケが差したのはみたらし団子。
イタチがいつも買うのとは違ったが、ナルトはあえて何も言わなかった。
こんなところでケンカをする気にはならないし、サスケの調子が悪いとこっちも調子が出ない。
「何本?」
「……。12本」
多すぎる気もしたが、イタチなら食べるだろう。
大きいサイズの箱を取りだそうと身を屈めた時、ボイスレコーダーに気付いた。ナルトの留守番中は置いている(クレーマーが来たら証拠として使うらしい)お守りのようなものだ。活躍の場はなかったけど、赤いランプは常に点灯している。つまり、サスケとの会話も録音されているというわけで…。
(そーだってばよ♪)
ナルトは閃いた。
ニシシッと笑みが漏れてしまうのを堪えて、箱の中ボイスレコーダーを入れる。更にその上に箱を重ねた。
サスケに気付かれないよう素早く12本の串を並べて、蜜柑色の風呂敷で包んでしまう。
「1440円だってばよ」
サスケは疑う様子もなく、代金と引き替えに品物を受け取った。
「イタチの兄ちゃんによろしく」
「…ああ」
どうやら見舞いに行くのは確からしい。その点には安心した。
こうしてナルトは、思い詰めた表情をしたサスケを見送った。




■□■□■ 16:48 現在 ■□■□■□




携帯電話の向こうから、ナルトの溜息が聞こえる。
『…というわけでさ、何があったのかは知らないけど、早く仲直りして欲しいんだってばよ』
「ケンカをしていたつもりはないのだが…」
『えっ!?そんなハズねーってばよ。アイツがすげー荒れてんの、兄ちゃん以外原因ありえねーって!!』
ナルトの言う事が信じられないわけじゃないが、現実味が湧かない。
このところ冷たい態度を取られ続けたのが、その反面で自分を慕う発言をしていたなんて。
「とにかく君には迷惑をかけた。サスケには注意しておく」
『お願いするってばよ。あ、ボイスレコーダーの事はナイショにしといてくれる?』
「無論だ。退院したら店に寄らせてもらうよ」
『怪我はいいのかってばよ?』
「ああ、今週中には退院できる」
『よかった!』
ナルトの声がぱっと明るくなる。ミナトとクシナの姿まで見えるようだった。
『待ってるってばよ。そん時はオレもいるようにする』
「そうだな。ご両親によろしく」
『おぅ、またな!』
元気な声を聞いてから、イタチは通話ボタンを切った。
ベッドボードに背中を預けて天上を見上げる。無機質な白い天上が気持ちを落ち着かせてくれる。
(さて…どうしたものか)
みたらし団子が入っていた箱を手に取る。
ナルトの言う通りに二重箱になっていて、底には黒いボイスレコーダーが入っていた。録音ボタンが入りっぱなしになっている。
少し迷ったが、イタチはイヤホンをして再生ボタンを押した。サスケとナルトの会話が続く。

『だまれ!兄さんの事はオレが一番知っている!!!』

あまりの大声に肩が跳ねる。先ほど病室で聞いた怒鳴り声より大きかっただろう。
しかし、間違いなくサスケの声だ。
驚嘆の波が過ぎると、じわじわと温かいものが込み上げる。
兄さんなんて、もうどれくらい聞いていないだろう。しかもその呼び方が、咄嗟に飛び出してであろう事が嬉しい。
ついもう一度再生ボタンを押しそうになって、まだ録音に20分以上続きがあるのに気付く。甘味処から病院まで掛かる時間と同じだ。
雑踏の音とアナウンス、ゴトンゴトンと電車が動く音。降車したと思われるところからは、サスケの足音だけが録音されていた。やがてぼそぼそした声が交じるだが、ほとんど聞き取れなかった。音量を最大まで上げる。
『ナルトの馬鹿野郎…。見舞いに行きたくねえワケないだろ…』
押し潰したような声は、その後も途切れ途切れに録音されていた。
『もうガキじゃねーんだ。いつまでも兄さんに甘えてられるかよ…』
『あんな態度取ったし、嫌われただろうな…』
『…けど、どんな風に接すればいいのか分かんねーんだよ…』
最後に残されていたのは、弟の心細そうな声。
病室に入ってきた時の頑なな態度とは想像もつかない。いや、あれは鎧だったのだ。その下には繊細な心を隠していた。昔とちっとも変わっていない。
「サスケ…」
その気持ちが分かったから、オレは進んでいけそうだ。
(退院したらサスケも連れて甘味処に行こう)
きっとその日は青く晴れている。
そのためにまず、イタチは携帯からサスケの番号を呼び出した。

「―――もしもし、サスケ。一緒に団子を食べないか」







(END)



**********


(//∇//)(//∇//)(//∇//)


あくとさ~~~~~~~~~~~~~~~~ん(//∇//)

ありがとう(//∇//)(//∇//)

読みながら、何度も何度もクスッと笑ってしまった…。

サスケくんが…可愛すぎる…

兄さんが…可愛すぎる…wwwwwwww。

高校生の兄さんが、サスケの気持ちが分からずに悩んだり
そのての文献を集めたり…//////

本屋さんで真剣に選んでいる兄さんが…微笑ましくて。

ナルトくんのお店で、一生懸命、考えてもわからない
団子の種類を選んでいるサスケくんが、微笑ましくて…。

この兄弟は、本っ当に、何て愚かで可愛いんでしょうか…。

もうちょっと素直になったらいいのに…ってのは無理だと思うけど(笑)

もう少し、考えすぎないで気楽に生きることが出来たらいいのになぁって思うな…。

大好きな兄弟を、そして大好きな兄さんを…

堪能させて貰いました/////////

本当に、ありがとう。

絵が下手じゃなきゃ、このお話に挿絵を描いてみたいけど…(; ̄ェ ̄)

頭の中に構想は浮かぶものの、なかなか形に出来ないもどかしさよ…゚(゚´Д`゚)゚

いつか、イメージを形に出来たらと思います。

大切な宝物として、朱璃ちゃんの絵と、あくとさんの小説を

サイトの宝物箱に入れさせて貰いますvvvvvvvv

私は………幸せ者だな//////////本当に…////////

何度も何度も楽しませて貰うね!!!!!!!
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Author:sayu
2011年年8月24日にサイトを開設致しました!

『NARUTO』の『うちはイタチ』をこよなく愛しています。
管理人のメインは、声です(^_^;)下手でも絵を描いて、苦手なパソコンも頑張っているところです。納得いかなくても今出来る力で精一杯、何かを形にしていきたいと思っています。小説も…初挑戦!

宜しくお願いします★

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